行政書士再受験に高額本科を買う前に|本試験の失点表から必要講座だけ選ぶ方法

行政書士試験を再受験するとき、

「去年落ちたから、今年はもっと高い本科を買った方がいい?」

「中上級や上級へ進めば安心?」

「単科だけで足りるのか判断できない」

と迷うことがあります。

しかし、2年目の講座選びで先にやるべきなのは、

高い本科を探すことではありません。

前年の本試験を、

どこで何点落としたか

に分けることです。

例えば同じ160点でも、

  • 行政法は取れているが民法で失点
  • 択一は取れているが記述が低い
  • 法令は十分だが基礎知識が弱い
  • 全科目で少しずつ落としている

では、必要な講座が違います。

弱点が1つなら単科。

初見問題への対応が弱いなら答練・模試。

複数科目の基本知識に穴があるなら中上級。

基本は完成し、あと一歩なら上級。

というように、

本試験の失点表から必要な講座だけ選ぶ

ことができます。

まず合否通知書の3つの数字を見る

令和8年度行政書士試験の合格基準は、原則として、

法令等科目
→ 満点の50%以上

基礎知識科目
→ 満点の40%以上

試験全体
→ 満点の60%以上

のすべてを満たすことです。

現在の配点では、

法令等
→ 244点

基礎知識
→ 56点

総合
→ 300点

なので、

法令等
→ 122点以上

基礎知識
→ 24点以上

総合
→ 180点以上

が基本的な合格ラインです。

行政書士試験研究センターは、合否通知書に、

  • 配点
  • 合格基準点
  • 得点

を記載すると案内しています。

まず、

法令122点を超えたか
基礎知識24点を超えたか
総合180点まで何点不足したか

を確認します。

公式資料

行政書士試験研究センター|令和8年度行政書士試験のご案内

失点表は細かく作りすぎなくていい

高度な分析表は必要ありません。

例えば、このくらいで十分です。

分野前年の状態失点原因今年の対応
行政法強い大きな問題なし前年教材で維持
民法弱い基本・初見で失点民法補強
記述弱い書けない記述対策
基礎知識ぎりぎり安定しない基礎知識対策
本試験全体普段より低い初見・時間不足答練・模試

重要なのは、

何点落としたかより、なぜ落としたか

です。

例えば民法でも、

知らなかった
→ インプット

知っていたが肢を切れなかった
→ 問題演習

本試験だけ崩れた
→ 答練・模試

と必要な対策が変わります。

弱点が1つなら本科を買う前に単科を見る

例えば、

行政法
→ 安定

基礎知識
→ 安定

記述
→ 安定

民法だけ
→ 明確に弱い

という状態です。

この人が、

行政法
憲法
商法
基礎知識

まで含む本科をもう一度購入する必要性は下がります。

LECの2026年学習経験者向けには、

  • 民法択一60問解きまくり講座
  • 記述60問解きまくり講座
  • 基礎知識特訓講座
  • 行政法逐条解説系の講座

など、弱点を部分的に補う講座があります。

つまり、

一科目の弱点なら、一科目だけ追加できないか

を先に確認します。

公式資料

LEC|2026年行政書士 学習経験者向け講座

記述だけ弱いなら記述講座まで絞れる

択一・基礎知識が安定していて、

記述だけ低かった場合です。

行政書士試験の記述式は3問あります。

記述が明確な失点源なら、

記述対策を追加する方が、全科目本科を買い直すより直接的

です。

LECには学習経験者向けの「記述60問解きまくり講座」があります。

TACでも「記述対策講義」を単科で追加できます。

前年教材を残し、

記述講座
+
必要なら答練・模試

という形まで小さくできます。

公式資料

LEC|2026年合格目標 記述60問解きまくり講座

TAC|2026年合格目標 行政書士 単科生

基礎知識だけ弱いなら法令本科を買い直さない

例えば、

法令
→ 十分

基礎知識
→ 基準点付近または基準点未満

だった場合です。

この状態で、

民法・行政法まで含む本科を最初からやり直す必要性は低くなります。

LECには学習経験者向けの「基礎知識特訓講座」があります。

アガルートにも現行講座として基礎知識・時事や文章理解を補う講座があります。

そのため、

前年法令教材
→ 継続

基礎知識
→ 新年度対策を追加

模試
→ 最終確認

という組み方ができます。

公式資料

LEC|2026年行政書士 学習経験者向け講座

アガルート|行政書士試験対策講座

過去問は取れるのに本試験で落ちるなら答練を追加する

失点表を作ってみると、

知らなかった問題

より、

  • 知っていたのに迷った
  • 二択まで絞って外した
  • 最後に答えを変えた
  • 初めて見る聞き方で崩れた

が多い場合があります。

このタイプは、

インプット不足ではなく実戦不足

の可能性があります。

TACの2026年「答練本科生」は、受験経験者を対象にした問題演習中心コースです。

さらに、

  • スーパー答練1st Stage
  • スーパー答練2nd Stage
  • スーパー答練3rd Stage

などを単科でも利用できます。

つまり、

前年テキスト
前年過去問
→ 残す

新年度
→ 答練だけ追加

という構成ができます。

公式資料

TAC|2026年合格目標 答練本科生A・B

TAC|2026年合格目標 行政書士 単科生

170点台なら本科ではなく模試中心でもよい人がいる

例えば前年178点で、

法令
→ 十分

基礎知識
→ 十分

行政法・民法
→ 安定

記述
→ 大崩れしていない

という場合です。

合格まであと2点です。

この状態なら、

中上級
上級

のどちらを買うかより、

前年教材+新年度の答練・模試で十分ではないか

を先に考えます。

TACでも、

  • 全国実力チェック模試
  • 直前パック
  • 公開模試

など、本科以外で実戦確認できる選択肢があります。

170点台まで来ている人は、

高いレベルの本科へ進むことより、本科そのものを削れるか

を見る方が重要な場合があります。

公式資料

TAC|行政書士 コース・料金

160点前後なら「あと20点」の場所を見る

160点前後だった場合、

「あと20点だから上級本科」

と決めるのも早いです。

例えば、

記述
→ 大きく伸ばせる

民法
→ 数問改善できる

基礎知識
→ ぎりぎり

という状態なら、

記述
+
民法
+
基礎知識
+
模試

で補える可能性があります。

一方、

行政法
民法
記述
基礎知識

のすべてに細かな穴があるなら、

単科を何本も足すより、

中上級や上級で全体を整理した方が管理しやすい

ことがあります。

20点不足していることより、

その20点が1か所にあるのか、全体へ散っているのか

を見ることが重要です。

全体に知識の穴があるなら中上級を検討する

アガルートの2026年中上級カリキュラムは、

一通り過去問をこなし終えた学習経験者

向けです。

公式では、

「知識はあるのに点に結びつかない」

人を対象としています。

さらに、

行政書士試験の過去問だけでなく、他資格試験の問題も使って学習します。

知識を補うインプット講義もあるため、

入門寄りから上級寄りまで幅広い学習経験者に対応しています。

失点表で、

行政法
民法
記述
基礎知識

と複数に穴があるなら、

単科をバラバラに足すより中上級で全体を組み直す

意味があります。

公式資料

アガルート|2026年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム

基本知識が完成しているなら上級を検討する

アガルートの2026年上級カリキュラムは、

一通りの学習をやり尽くした学習経験者

向けです。

公式では、

  • 本試験160~170点ほど
  • 合格まであと一歩
  • 本試験160点前後を取れる
  • 中上級レベルの講座をかなりマスターしている

といった人を対象にしています。

つまり、

基本問題
→ 安定

過去問
→ 十分

しかし、

応用
判例
初見問題
記述

であと一歩

という人向けです。

失点表で、

「知らなくて落とした」

より、

「知っていたが使えず落とした」

が多ければ上級寄りです。

公式資料

アガルート|2026年合格目標 上級カリキュラム

高額本科を買うかは「使わない部分」で考える

本科を比較するとき、

講座数が多い
安心そう

だけで決めない方がよいでしょう。

例えば、

行政法
→ 安定

基礎知識
→ 安定

記述だけ弱い

のに、

行政法講義
基礎知識講義
民法講義
記述講義
答練
模試

まで全部入った本科を買うと、

使わない部分が増えます。

反対に、

全科目で得点が不安定

なら、

民法単科
記述単科
基礎知識単科
答練

を別々に買うより、一本の中上級カリキュラムにまとめた方が使いやすい場合があります。

つまり、

本科が高いか安いかではなく、自分に不要な講座がどれくらい入っているか

を見ます。

失点表は「買わない講座」を決めるために使う

失点表の目的は、

弱点を見つけること

だけではありません。

今年買わなくていい講座を決める

ためにも使います。

例えば、

行政法
→ 安定
→ 新しい行政法講義は買わない

民法
→ 弱い
→ 民法補強

記述
→ 安定
→ 記述講座は買わない

初見問題
→ 弱い
→ 答練を追加

基礎知識
→ 足切り付近
→ 基礎知識対策を追加

とします。

2年目は、

講座を増やすのではなく、前年にできていた部分を削る

ことが重要です。

失点表はこのくらいで十分

確認項目前年の状態今年の対応
法令122点○・×全体補強の有無
基礎知識24点○・×足切り対策の有無
行政法強・普通・弱維持か補強
民法強・普通・弱維持か補強
記述強・普通・弱単科追加の有無
初見問題強・普通・弱答練の有無
本試験形式強・普通・弱模試の有無

これだけでも、

入門
中上級
上級
単科
答練
模試

のどこまで必要か、かなり絞れます。

高額本科を買う前はこの順番で決める

  1. 合否通知書で法令・基礎知識・総合点を見る
  2. 行政法・民法・記述の失点を分ける
  3. 「知らなかった・迷った・時間不足」に分ける
  4. 弱点が1つなら単科を探す
  5. 初見・本試験対応不足なら答練・模試を探す
  6. 複数科目に基本的な穴があれば中上級を検討する
  7. 基本知識が完成し、あと一歩なら上級を検討する
  8. 最後に本科が本当に必要か確認する

この順番なら、

先に講座を見て自分を当てはめる

のではなく、

前年の失点から必要な講座を探す

ことができます。

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高額本科は「必要だと分かってから」買う

行政書士再受験では、

不合格
↓
もっと上の本科を買う

と考えやすくなります。

しかし先に見るべきなのは、

前年の本試験です。

行政法は取れた
→ 行政法は維持

民法だけ弱い
→ 民法補強

記述だけ弱い
→ 記述講座

基礎知識だけ弱い
→ 基礎知識対策

過去問は取れる
→ 答練

本試験だけ崩れる
→ 模試

複数科目に穴
→ 中上級

基本は完成しあと一歩
→ 上級

と分けます。

高額本科を買う前に、本試験の失点表を作る。

それだけでも、

「今年何を買うか」

ではなく、

「今年何を買わなくていいか」

まで見えるようになります。

出典

この記事は、2026年8月時点の試験情報・各講座公式情報をもとに作成しています。

行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」、アガルート「2026年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム」、アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」、アガルート「行政書士試験対策講座」、TAC「2026年合格目標 答練本科生A・B」、TAC「2026年合格目標 行政書士 単科生」、LEC「2026年行政書士 学習経験者向け講座」、LEC「2026年合格目標 記述60問解きまくり講座」