不動産鑑定士の短答合格後は何を買えばいい?論文講座・答練・添削だけへ切り替える方法

不動産鑑定士の短答式試験に合格すると、

「次は論文本科を全部買う?」

「民法・経済学・会計学の講義だけ受ければいい?」

「短答前から論文学習もしていたなら、答練・添削だけでいい?」

と迷いやすくなります。

結論からいうと、

短答合格後は、もう短答対策を含む大きな本科を選ぶ必要性は下がります。

次に見るのは、

  • 民法・経済学・会計学をどこまで学習済みか
  • 鑑定理論を論文形式で書けるか
  • 答案作成経験があるか
  • 基礎講義から必要か
  • 答練・添削だけでよいか

です。

短答合格後は、

短答+論文
から
論文だけ

へ講座を縮められます。

さらに論文の中でも、

基礎講義から必要
→ 論文本科

インプット済み
→ 上級講義+答練

答案経験まで十分
→ 答練・添削中心

と小さくできます。

短答合格後は短答式が一定期間免除される

不動産鑑定士試験では、短答式試験に合格すると、

その後2年間、短答式試験が免除されます。

その期間は、直接論文式試験を受験できます。

つまり、

短答に合格した翌年に、

行政法規の短答講義
短答式の鑑定理論答練

をもう一度受講する必要は基本的にありません。

次の学習対象は、

論文式試験

です。

短答合格後に講座を買い直すなら、

まず短答対策が外れているかを確認します。

論文式では短答になかった3科目が増える

論文式では、

  • 民法
  • 経済学
  • 会計学
  • 鑑定理論
  • 鑑定評価演習

を学習します。

短答式で学んだ鑑定理論はそのまま論文にもつながりますが、

民法
経済学
会計学

は短答式にはありません。

そのため、

短答だけに集中して合格した人と、

短答前から論文基礎も進めていた人

では、短答合格後に買うものが違います。

短答だけ勉強していたなら論文本科から考える

例えば、

行政法規
→ 学習済み

鑑定理論短答
→ 学習済み

民法
→ 未学習

経済学
→ 未学習

会計学
→ 未学習

論文答案
→ 書いたことがない

という人です。

この状態なら、

いきなり答練だけ受けても、

答案を書くための知識が不足しています。

LECの2027年向けには、

論文合格コース

があり、

短答合格者・学習経験者が、

基礎知識の習得から答案作成力まで一通り学べる構成になっています。

TACにも、

論文本科生/論文本科生B

があり、短答合格者が論文式試験へ進むための専用コースとして用意されています。

つまり、

短答合格後に論文を初めて本格的に勉強するなら、短答を外した論文本科

が基本候補です。

TACも短答合格者はまず論文本科を案内している

TACは短答合格済みの受験者について、

初めて論文式へ挑戦する人。

TACの基本講義内容に不安がある人。

には、

論文本科生・論文本科生B

を案内しています。

つまり、

短答に受かった
→ 上級答練

とすぐ縮めるのではありません。

論文の基礎ができているか

を先に確認します。

短答式に合格したことと、

民法・経済学・会計学の論文答案を書けること

は別だからです。

短答前から論文基礎を学んでいたなら講座を小さくできる

一方、

短答+論文基礎コースなどを使い、

短答前から、

民法
経済学
会計学

のインプットを進めていた人です。

この場合、

短答合格後に、

また同じ基礎講義を全部最初から受ける必要性は下がります。

LECの短答+論文基礎コースも、

短答合格を優先しながら論文の基礎インプットを先に進め、

その後、

論文アウトプットコースを追加できる

設計です。

つまり、

短答前
→ 論文基礎

短答合格後
→ 答案作成・答練

へ切り替えられます。

論文基礎はあるが答案に不安なら上級講義+答練

例えば、

民法
→ 一通り学習済み

経済学
→ 一通り学習済み

会計学
→ 一通り学習済み

鑑定理論
→ 基礎知識あり

しかし、

答案を書くとまとまらない。

応用論点で崩れる。

という状態です。

この場合は、

基本講義を一からやり直すより、

上級講義+答練

の方が合いやすくなります。

TACの2027年「上級本科生」は、

基本論点を確認しながら応用力を高める上級講義と、

応用答練
上級答練
直前答練
公開模試

を組み合わせています。

ただしTACはこのコースを主に論文式受験経験者向けとしています。

初めて論文を受ける人なら、

自分の論文基礎が本当に上級講義へ進める状態かを確認します。

インプット済みなら答練中心まで縮められる

さらに、

論文講義
→ 一通り終了

過去に論文答練も経験

基本知識
→ 安定

という場合です。

この状態なら、

講義をもう一度大量に買う必要性はさらに下がります。

TACの2027年向けには、

上級答練本科生

があります。

これは、

基本講義・上級講義などのインプットが済んだ人、

論文式受験経験者

を対象としたアウトプット中心のコースです。

内容も、

応用答練
上級答練
直前答練
全国公開模試

を中心にしています。

つまり、

知識を増やす段階から、答案を作る段階へ切り替える

ことができます。

短答合格直後でも答練だけでいい人は限定される

短答に合格したばかりだから、

「短答は取れたし、次は答練だけでいいだろう」

とは限りません。

短答式では、

正しい選択肢を選ぶ力

が中心です。

論文式では、

問題文を読み、

論点を判断し、

知識を構成し、

文章として答案にする必要があります。

そのため、

民法・経済・会計を学習済みでも、

論文答案を書いたことがない

なら、答案作成講義や添削を含めた方がよい場合があります。

添削は「正解を知る」ためではなく答案のズレを確認する

論文対策で重要になるのが、

添削

です。

自分では、

論点を書いた。

必要な知識も入れた。

と思っていても、

答案では、

問いに答えていない。

重要論点が薄い。

書きすぎて時間を失う。

必要なキーワードが抜ける。

ということがあります。

論文式は、

解説を読んで理解するだけではなく、

自分の答案が採点対象として成立しているか

を見る必要があります。

そのため、

初めて論文式へ進む人ほど、

答練の問題数だけでなく、

添削・答案フィードバックの有無を確認します。

鑑定理論は短答で取れていても論文対策が必要

短答式でも鑑定理論を学習します。

そのため、

「鑑定理論は短答で取れたから大丈夫」

と思いやすくなります。

しかし論文式では、

知識を選択肢から選ぶのではなく、

文章で再現する必要があります。

さらに鑑定評価演習もあります。

そのため、

短答時代の鑑定理論テキスト
→ 基本知識として残す

論文用
→ 答案作成・演習を追加

という形にします。

短答の得点力と論文の答案力は分けて考える

必要があります。

民法を学習済みなら民法講義を小さくできる場合がある

例えば、

司法書士。

行政書士。

宅建。

法学部。

などで民法を学習している人です。

この場合、

民法完全初学者と同じ量の基礎講義が必要とは限りません。

ただし、

資格試験ごとに求められる論点・答案形式は違います。

民法知識あり
→ 不動産鑑定士用の論文答案へ変換

する部分は必要です。

つまり、

既習科目は講義を減らせる可能性はあるが、答練・添削まで外すとは限らない

ということです。

経済学を学習済みでも論文答案は別に確認する

経済学も同じです。

大学で学んだ。

公務員試験で学んだ。

という場合でも、

不動産鑑定士論文式で、

どこまで書くか。

グラフをどう使うか。

時間内に答案をどう作るか。

は別です。

既習ならインプット講義を圧縮できても、

本試験形式の答練

は必要になる可能性があります。

会計学も簿記資格の経験だけでは判断しない

簿記2級・1級。

税理士簿財。

公認会計士学習経験。

などがあれば、会計学の基礎知識はあります。

この場合も、

最初から全部の会計基礎講義を必要としない可能性があります。

しかし、

不動産鑑定士試験でどのように問われるか

は確認します。

つまり論文講座は、

科目知識を持っているか
+
不動産鑑定士形式で答案を書けるか

の2段階で判断します。

短答合格後に翌年論文を狙うなら時間を使いやすい

短答式合格者は、その後2年間短答式免除を受けられます。

したがって、

短答合格年の論文に無理に間に合わせず、

翌年の論文式を本命にする方法があります。

この場合は、

民法
経済学
会計学

を基礎からじっくり学び、

その後、

答練
添削
模試

へ進めます。

仕事をしながらなら、

短答合格後に論文だけへ集中できる期間を使う

のは合理的な方法です。

同年論文を狙うなら短答合格前の進捗が重要

短答式は5月、論文式は8月です。

短答合格後に、

民法
経済学
会計学

をすべて初めて始めると、同年論文までの期間は限られます。

そのため、

同年論文合格を狙う人は、

短答前から、

論文基礎講義
答案作成

まで進めていることがあります。

この場合は短答合格後、

論文講義を買うというより、答練・添削へ切り替える

方が自然です。

LECなら論文合格コースから始められる

LECは短答式受験後の案内で、

短答合格が見込める人に、

2027論文合格コース

を案内しています。

短答合格者・学習経験者が、

基礎知識から答案作成力まで、

論文対策を一通り行うコースです。

つまり、

短答だけのコースから進んだ人でも、

次年度は、

短答+論文フル

に戻るのではなく、

論文だけのコース

へ移れます。

TACなら論文の完成度でさらに細かく分けられる

TACは短答合格済みの人について、

基礎から必要
→ 論文本科生/論文本科生B

基礎はできている
→ 上級本科生

さらにインプット済み
→ 上級答練本科生

合格まであと一歩
→ アクセス本科生・単科等

という順で案内しています。

これは、短答合格後の講座選びを考えるうえでかなり分かりやすい基準です。

短答に受かったかではなく、論文の完成度がどこまであるか

で講座を縮めていきます。

答練だけ別校へ切り替える方法もある

例えば、

論文基礎講義
→ LECで履修済み

短答合格後
→ TACのアウトプットを追加

という方法もあります。

逆に、

論文基礎
→ TAC

答練
→ LEC

でも構いません。

すでに基礎知識があるなら、

予備校を丸ごと乗り換えるのではなく、

答練・添削だけ別校

という方法が取れます。

ただし、教材を複数校へ広げすぎると復習先が分散するため、

メインテキスト
→ 1つ

答練
→ 別校でも可

と役割を分けます。

答練・添削だけへ切り替えやすい人

次の項目が多い人です。

  • 民法・経済学・会計学を一通り学習済み
  • 鑑定理論の論文学習も済んでいる
  • 論文答案を書いた経験がある
  • 基本論点を説明できる
  • インプットより答案作成量が不足している
  • 過去に論文式まで受験した経験がある

この場合は、

答練・添削・模試中心

まで縮めやすくなります。

論文本科から始めた方がよい人

反対に、

  • 短答だけを勉強して合格した
  • 民法が未学習
  • 経済学が未学習
  • 会計学が未学習
  • 論文答案を書いたことがない
  • 鑑定理論も短答対策しかしていない

なら、

答練だけへ行くのは早い可能性があります。

この場合は、

論文専用本科

から始めます。

短答講義は外しつつ、論文については基礎から作ります。

短答合格後の状態を整理すると

短答合格時の状態まず検討
短答しか学習していない論文本科
論文3科目の基礎だけ履修済み論文講義+答練
基本講義は十分上級講義+答練
論文答案経験あり答練・添削中心
論文式受験経験あり上級答練・模試中心
一部科目だけ弱い弱点科目講義+答練
答案作成だけ弱い添削・答練を厚く
翌年論文を本命にする論文だけへ集中

つまり、

短答合格後=論文本科

とも、

短答合格後=答練だけ

とも限りません。

論文の準備状況で決めます。

短答合格後はこの順番で買うものを決める

  1. 短答免除期間を確認する
  2. 同年論文か翌年論文かを決める
  3. 民法を学習済みか確認する
  4. 経済学を学習済みか確認する
  5. 会計学を学習済みか確認する
  6. 鑑定理論の論文答案を書けるか確認する
  7. 基礎不足なら論文本科へ進む
  8. インプット済みなら答練・添削中心へ縮める

この順番なら、

「短答に受かったから次の大きな本科」

ではなく、

本当に不足している論文対策だけを選べます。

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短答合格後は「論文をどこまで学んでいるか」で講座を縮める

不動産鑑定士の短答式に合格したら、

短答対策を含む本科から、

論文だけの講座

へ切り替えられます。

さらに、

短答だけ勉強していた
→ 論文本科

論文基礎まで学習済み
→ 論文講義+答練

インプット済み
→ 上級講義+答練

答案経験も十分
→ 答練・添削・模試

と縮めます。

LECには短答合格者・学習経験者向けの「論文合格コース」があります。

TACは短答合格済みの人について、

基礎からなら論文本科。

基礎ができていれば上級本科。

インプットまで完成していれば上級答練本科。

と段階を分けています。

短答式合格者はその後2年間、短答式試験が免除されます。

だから、

短答に受かったら、短答講座を買い直すのではなく、論文でまだできない部分だけ買う。

この考え方で講座を切り替えてください。

出典

この記事は、2026年8月時点の試験制度・各予備校公式情報をもとに作成しています。

国土交通省「不動産鑑定士試験・実務修習」、LEC「短答式試験を受験された皆様へ」、LEC「2027年合格目標 不動産鑑定士コース・パック」、TAC「不動産鑑定士 コース・料金・日程表」、TAC「短答合格済みの場合のコース選択」、TAC「2027年合格目標 上級本科生」、TAC「2027年合格目標 上級答練本科生」