予備試験の論文対策だけ予備校を使うなら何を選ぶ?講義・答練・添削の組み合わせ

予備試験の短答対策は、市販教材や前年の講座で進められる。

ただ、論文だけは予備校を使いたい。

この場合に迷うのが、

論文講義まで必要なのか。

答練だけでいいのか。

添削を何通くらい付けるのか。

という組み合わせです。

結論からいうと、予備試験の論文対策だけ予備校を使う場合でも、全員が同じ論文パックを買う必要はありません。

まず、

論点そのものが分からない。

論点は分かるが答案にできない。

答案は書けるが評価が伸びない。

のどこにいるかを確認します。

知識不足なら講義を残す。

答案作成不足なら答練を増やす。

自分では答案の問題点を判断できないなら添削を付ける。

この順番で考えると、論文対策だけを予備校へ任せやすくなります。

論文対策だけ予備校を使うなら3つに分けて考える

論文講座といっても役割は同じではありません。

対策主な役割向いている状態
論文講義・重要問題論文で使う知識を作る問題を読んでも論点が浮かばない
論文過去問・答練自力で答案を書く論点は分かるが時間内に書けない
添削自分の答案のズレを確認する書けるのに評価が伸びない

最初から、

講義+答練+添削

を全部最大量で付ける必要はありません。

自分に足りない工程だけ予備校へ任せる方法があります。

論文問題を見ても論点が浮かばないなら講義を残す

短答問題は解ける。

しかし論文問題になると、

何を書けばいいか分からない。

規範が出てこない。

問題文のどこが重要なのか判断できない。

という場合があります。

この状態なら、答練だけを大量に受けても改善しにくくなります。

まず論文で使う知識を整理する講座が必要です。

アガルートの2027・2028年向け「重要問題習得講座」は、論文式試験で重要な問題を使って知識を再構築する講座です。

また、2027・2028年向け予備試験アウトプットカリキュラムでも、いきなり答練だけを始めるのではなく、約450問の重要問題演習を最初に置いています。

これは、

短答知識がある

ことと、

論文答案として使える知識がある

ことが同じではないためです。

短答では選択肢を見れば判断できても、論文では何もない状態から自分で論点・規範を出す必要があります。

ここが弱いなら、答練の前に論文用のインプットを残します。

論点は分かるなら過去問答練から始める

問題文を読めば、

この論点を書く。

この判例を使う。

この規範で当てはめる。

と分かるのであれば、講義の優先度は下がります。

次に必要なのは、実際に答案を書くことです。

伊藤塾の2027年向け「予備試験 CBT過去問答練パック」は、まず予備試験の過去問対策から始めたい人向けに設定されています。

2020年から2026年までの論文過去問を使い、解説とCBT形式の答案演習を組み合わせています。

予備試験の論文対策を予備校へ任せるなら、まず過去問を使って、

時間内に答案を完成できるか。

出題趣旨に沿って書けるか。

必要な論点を落としていないか。

を確認する方法があります。

過去問を十分にやったなら初見答練へ進む

論文過去問を何度も分析し、答案も実際に書いている人は、別の問題が必要になります。

過去問を繰り返していると、

問題を覚えている。

答案構成を覚えている。

論点を知っている。

という状態になるためです。

この場合は初見問題を使います。

伊藤塾の2027年向け「予備試験 CBT答練パック」は、

論文過去問
↓
未知の問題

と段階を踏んで演習する構成です。

伊藤塾は、短答対策は自分でできるものの論文に不安がある人を対象例として明示しています。

つまり、

短答は独学。

論文だけ予備校。

という使い方を想定した商品構成が実際にあります。

アガルートなら論文アウトプット全体をまとめて任せられる

論文対策を一部分だけではなく、過去問・答練・添削までまとめて予備校へ任せたい場合は、アガルートの2027・2028年向け予備試験アウトプットカリキュラムが候補になります。

このカリキュラムは、

基本的な知識。

基本的な論文答案の書き方。

をすでに習得している人向けです。

内容は、

重要問題習得講座。

予備試験論文過去問解析講座。

旧司法試験論文過去問セレクト答練。

予備試験論文過去問セレクト答練。

予備試験・法科大学院入試答練。

法律実務基礎科目答練。

という構成です。

さらにオンライン添削が合計110通付属しています。

短答講座を含む初学者向けカリキュラムではなく、論文アウトプットへ重点を置きたい学習経験者向けに分かれています。

添削は答案を書けるようになってから使う

添削を付けるかどうかも別に考えます。

まだ答案を最後まで書けない段階で、大量の添削枠を持っていても使い切れない場合があります。

一方、

答案は完成する。

論点も大きく外していない。

しかし成績が上がらない。

という状態なら、添削の意味が大きくなります。

添削では、

論点選択。

規範。

当てはめ。

問題文の事実の拾い方。

答案全体のバランス。

など、自分では見つけにくい問題を確認できます。

アガルートのアウトプットカリキュラムでは、添削答案について採点基準への評価やコメントを返す仕組みになっています。

重要問題、過去問、答練を合わせて110通の添削が用意されています。

ただし、110通すべて提出すればよいわけではありません。

提出
↓
返却
↓
復習
↓
次の答案で修正

までできる量を使います。

添削だけ追加する方法もある

すでに論文教材を持っている人は、

講義はいらない。

問題も手元にある。

自分の答案だけ見てほしい。

という場合があります。

アガルートの重要問題習得講座では、全科目申込みを条件として添削オプションを追加できる仕組みがあります。

さらに追加添削を希望する場合の案内もされています。

このように、論文講座を買う際は、

添削が最初からセットなのか。

オプションなのか。

追加購入できるのか。

を確認します。

講座本体の価格だけではなく、実際に何通添削を受けられるかを見る必要があります。

講義+答練が向く人

次のような人は、論文講義と答練を両方使う形が向きます。

  • 短答はある程度解ける
  • 論文になると規範が出てこない
  • 重要論点の理解にばらつきがある
  • 過去問解説を読んでも理解に時間がかかる
  • 論文答案を書いた経験がまだ少ない

この場合は、

重要問題・論文講義
↓
過去問
↓
答練
↓
添削

と進めます。

論文だけ予備校を使うとしても、インプットを完全に切る必要はありません。

答練+添削だけが向く人

次の状態なら、論文講義を大きく減らせます。

  • 短答は毎年通る
  • 主要論点は理解している
  • 論文過去問も分析済み
  • 問題を読めば論点が浮かぶ
  • ただし答案の完成度や評価が安定しない

この場合は、

過去問答練。

初見答練。

添削。

を中心にします。

前の記事で扱った「短答は通るが論文で落ちる」人は、このタイプに近くなります。

過去問答練だけが向く人

まだ予備試験論文の過去問を十分に書いていないなら、いきなり大量の新作答練へ進む必要はありません。

まず過去問を使います。

伊藤塾も2027年向けCBT過去問答練パックについて、

まずは過去問対策から始めたい人向け

としています。

本試験で何が問われるのかを知らずに、予備校オリジナル問題だけを大量に解く必要はありません。

過去問を実際に書いてから、初見問題へ進みます。

論文対策を全部予備校へ任せる必要もない

短答だけでなく、論文の一部も自分でできます。

たとえば、

論文過去問は自分で解く。

答練だけ予備校。

添削だけ予備校。

という組み方です。

逆に、

重要問題から過去問、答練、添削まで全部予備校のスケジュールで進めたい

なら、アウトプット型のまとまったカリキュラムを使います。

予備校を使うか使わないかの二択ではなく、

どの工程だけ外注するか

で考えると選びやすくなります。

CBT対応は論文講座を新しく買う理由になる

2026年から予備試験論文式はCBT方式になっています。

そのため、論文講座を予備校で利用する場合は、

講義内容。

答練回数。

添削通数。

だけでなく、CBT環境で答案を書く練習ができるかも確認したいところです。

伊藤塾は2027年向け論文答練・模試をすべてCBT対応としています。

アガルートのアウトプットカリキュラムもCBT方式に対応しています。

前年まで紙中心で勉強していた人なら、

新しい基礎講座

より、

PCで実際に答案を書く答練

へ費用を回す理由があります。

論文対策だけ予備校を使う組み合わせ例

論文初心者に近い

重要問題・論文講義
+
過去問答練
+
数回以上の添削

まず答案を書ける状態を作ります。

短答は通るが論文が弱い

過去問答練
+
初見答練
+
添削

基礎講義の買い直しを減らします。

過去問は十分やった

初見答練
+
添削
+
模試

新しい問題への対応力を確認します。

自分で答案を修正できる

過去問・教材は自分で用意
+
答練だけ予備校

添削を必要なところだけ追加します。

複数校を使うなら役割を分ける

論文だけ予備校を使う場合、1校に統一する必要もありません。

たとえば、

メイン教材はアガルート。

初見答練は伊藤塾。

という組み方も可能です。

ただし、複数校を使う場合は教材を増やしすぎないことが重要です。

他校答練で知らない論点が出たら、

普段使っているメイン教材へ戻って確認する。

という軸を決めます。

予備校ごとの答案例をすべて覚えようとすると、復習対象が増えます。

他校は問題や添削を借りる場所。

知識整理はメイン教材。

と分けると管理しやすくなります。

結論|論文だけ予備校を使うなら、講義・答練・添削を別々に選ぶ

予備試験の論文対策だけ予備校を使うなら、最初から全部入り講座を選ぶ必要はありません。

まず、

問題を読んでも論点が分からない。

論点は分かるが答案を書けない。

答案は書けるが評価が伸びない。

のどこにいるかを確認します。

論点が分からないなら重要問題・論文講義。

論点は分かるなら過去問答練。

過去問を十分やったなら初見答練。

自分で答案を修正できないなら添削。

という順に足します。

伊藤塾には短答対策を自分で行い、論文を中心に対策したい人向けのCBT答練パックがあります。

アガルートには基本知識と答案の書き方を習得済みの人向けに、重要問題・過去問・答練・添削をまとめたアウトプットカリキュラムがあります。

「論文だけ予備校を使う」と決めた後も、

どこまで予備校へ任せるか

をもう一段分けて考えると、必要以上に大きな講座を買わずに済みます。

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申し込む前に1問だけ時間を測って書く

論文講座を比較する前に、予備試験の過去問を1問だけ時間を測って書いてみてください。

論点が出てこないのか。

時間内に書けないのか。

最後まで書けるが内容に自信がないのか。

それだけでも、

講義。

答練。

添削。

のどこに費用を使うべきかをかなり絞れます。

出典

伊藤塾|2027年合格目標 予備試験 CBT答練パック、伊藤塾|2027年合格目標 予備試験 CBT過去問答練パック、アガルートアカデミー|2027・2028年合格目標 予備試験アウトプットカリキュラム、アガルートアカデミー|2027・2028年合格目標 重要問題習得講座、アガルートアカデミー|司法試験・予備試験対策講座一覧

この記事は、2026年8月時点の各資格スクールの公開情報をもとに作成しています。