社労士試験で、
「労基・労災・雇用は取れるのに、国民年金・厚生年金だけ弱い」
という人がいます。
再受験では、
「中上級コースで全体をやり直した方がいい?」
「年金講座だけ追加すれば足りる?」
「年金だけのために本科を買い直すのは大きすぎる?」
と迷いやすくなります。
結論からいうと、
年金だけが明確な弱点なら、最初から全科目の中上級本科を買い直す必要性は下がります。
前年の、
- 労働科目
- 健康保険
- 一般常識
- 基本テキスト
- 過去問
を残しながら、
国民年金・厚生年金だけ別に補強する
方法があります。
一方、
年金が一番弱いだけで、
択一総得点そのものが低い
他科目にも4~5点程度が多い
選択式も複数科目で不安定
なら、
年金だけ追加しても合格ラインまで届かない
可能性があります。
この場合は、
中上級で全体を組み直しながら、年金だけさらに厚くする
方が合いやすくなります。
つまり、
中上級+年金講座か、年金だけ単科追加かは、「年金以外がどこまで完成しているか」で決めます。
まず国民年金と厚生年金を分けて見る
「年金が弱い」
と一括りにせず、
国民年金
厚生年金
を分けます。
例えば、
国民年金
→ ある程度取れる
厚生年金
→ 明確に低い
なら、
年金2科目全体を最初からやり直すより、厚生年金へ重点を置く方法があります。
一方、
国民年金
→ 低い
厚生年金
→ 低い
なら、
年金制度全体の理解を組み直す
必要性が高くなります。
さらに、
択一だけ弱いのか。
選択式でも年金を落としているのか。
ここまで確認します。
年金以外が安定しているなら単科追加を先に考える
例えば前年、
労働科目
→ 安定
健康保険
→ 安定
一般常識
→ 基準点を安定して突破
国年・厚年
→ 明確に低い
という状態です。
この場合、
労基
労災
雇用
健保
一般常識
まで新しい講義を買い直す必要性は低くなります。
2年目は、
前年の他科目教材
→ 維持
国年・厚年
→ 新しい年金講義・問題演習
答練・模試
→ 全体確認
という組み方ができます。
年金だけが弱点なら、学習時間も予算も年金へ集中する
という考え方です。
LECには年金キーパー+中上級コースがある
2027年向けLECでは、
年金キーパー+中上級コース
と、
通常の
中上級コース
が用意されています。
年金キーパー付きは、
通常の中上級コースに、
年金キーパー
を追加した構成です。
LECは年金キーパーについて、
前年までに作った年金知識を早い時期からメンテナンスし、本試験まで知識を維持するための講座として位置づけています。
前年に、
年金だけ大きく落とした
という人なら、
中上級本体
+
年金を追加補強
という組み方ができます。
公式資料
LEC|2027年合格目標 年金キーパー+中上級コース・中上級コース
中上級+年金が向くのは「年金以外にも穴がある人」
例えば、
国年・厚年
→ 弱い
さらに、
健保
→ 不安定
一般常識
→ 不安定
労働科目にも4~5点程度がある
という場合です。
この状態で、
年金だけ追加
しても、他の弱点が残ります。
このタイプなら、
中上級で全科目を学習経験者向けに整理し直し、その上で年金をさらに厚くする
方が使いやすくなります。
LECの中上級コース自体も、
一通りインプットを終えた学習経験者が、
- 総復習
- 過去問
- 確認テスト
- 答練
- 模試
- 白書
- 法改正
へ進む構成です。
したがって、
年金が最大の弱点
+
他にも複数の穴
なら、
中上級+年金講座
を検討しやすくなります。
公式資料
LEC|2027年合格目標 年金キーパー+中上級コース・中上級コース
年金だけ弱いなら中上級本科は大きすぎることがある
反対に、
択一総得点
→ 合格圏近く
労働科目
→ 安定
健保
→ 安定
一般常識
→ 安定
選択式
→ 年金以外は安定
なら、
中上級本科全体を買う必要があるかは考えた方がよいでしょう。
本当に弱いのは、
国民年金
厚生年金
だけだからです。
この場合は、
前年教材
+
年金補強
+
新年度答練・模試
という形を先に検討します。
「年金が弱いから年金付き中上級」ではなく、中上級本体まで必要かを先に判断する
ことが重要です。
択一30点台前半なら年金だけ直しても足りないことがある
例えば、
択一総得点
→ 32点
年金
→ 特に弱い
という場合です。
年金を改善しても、合格圏までまだ距離がある可能性があります。
さらに、
他科目にも4~5点程度が多い
なら、
実際には、
年金が一番弱いだけで、全体も未完成
です。
アガルートの2027年中上級カリキュラムは、
本試験択一式30点以上などの学習経験者で、
穴になっている部分を再インプットしながらアウトプット中心で進めたい人
向けです。
このような状態なら、
年金単科だけではなく、中上級で全体を整理する意味があります。
公式資料
アガルート|2027年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム
択一40点台で年金だけ低いなら単科寄りにしやすい
反対に、
択一総得点
→ 40点台
国年・厚年
→ 他科目より明確に低い
その他
→ 安定
という状態です。
このタイプなら、
年金の改善がそのまま合格圏の安定につながりやすい
ため、単科寄りに組みやすくなります。
前年教材を残し、
国年・厚年
→ 重点復習
新年度
→ 答練・法改正・白書・模試
とします。
全科目へ同じ時間を使うのではなく、
得意科目は維持、年金は得点を伸ばす
と役割を変えます。
年金の基本知識から弱いなら演習だけでは足りない
例えば、
被保険者区分があいまい。
老齢・障害・遺族の支給要件が混ざる。
国年と厚年の違いを整理できない。
併給調整が分からない。
という状態です。
この場合、
年金の問題数を増やすだけでは、
同じ論点で繰り返し間違える可能性があります。
まず、
国民年金・厚生年金を体系的に整理する講義
を使います。
その後、
過去問
↓
答練
↓
模試
へ進みます。
年金単科を選ぶ場合も、
問題演習型だけでよいのか、講義から必要なのか
を確認してください。
過去問は取れるのに本試験で年金を落とすなら答練寄り
反対に、
国年過去問
→ かなり取れる
厚年過去問
→ かなり取れる
しかし、
本試験の年金
→ 低い
という人です。
過去問を何周もしていると、
- 正解肢を覚えている
- 数字を覚えている
- 問われた論点を覚えている
ことがあります。
このタイプは、
年金講義を最初から何度も聞く
より、
初見の年金問題を増やす
方が合いやすくなります。
TACの2027年「上級演習本科生」は、ある程度知識のある受験経験者向けに、
演習+解説講義
へ特化しています。
年金だけの単科ではありませんが、
「知識はあるが本試験で使えない」
タイプなら、インプット追加より演習量を増やす考え方の参考になります。
公式資料
年金選択式も弱いなら択一だけ補強しない
前年、
国年択一
→ 低い
厚年択一
→ 低い
さらに、
年金の選択式
→ 2~3点程度
だった場合です。
この状態なら、
年金知識そのものが安定していない
可能性があります。
この場合は、
択一問題集だけ増やす
より、
- 基本知識
- 択一
- 選択式
- 国年・厚年の横断整理
までまとめて確認します。
反対に、
年金択一は低い
選択式は安定
なら、
択一の細かな要件比較・数字・横断知識が弱い可能性があります。
同じ「年金が弱い」でも、追加する教材は変わります。
国年は取れる・厚年だけ弱いなら厚年へ重点を置く
例えば、
国民年金
→ 安定
厚生年金
→ 明確に低い
場合です。
この状態で、
年金2科目を同じ時間ずつ勉強する必要はありません。
国年
→ 過去問・答練で維持
厚年
→ テキスト・講義・演習を増やす
とします。
ただし国年と厚年には、
老齢
障害
遺族
など関連する制度があります。
厚年だけを完全に切り離すのではなく、
国年との比較を使って厚年を理解する
方が整理しやすくなります。
年金は反復回数を増やす考え方もある
TACの2027年向け初学者コースでも、
年金を重点的に反復する設計があります。
「総合本科生Basic」では、
年金科目を先行学習し、その後の基本講義でも再び学習します。
また1.5年本科生では、
年金2科目を3回転
する構成です。
これらは初学者向けなので、年金だけ弱い再受験者がそのまま受講する必要はありません。
ただし、
年金だけ他科目より反復回数を増やす
という学習配分は参考になります。
再受験なら、
他科目
→ 1回維持
年金
→ 2~3回重点復習
のように変えられます。
公式資料
TAC|2027年合格目標 1.5年本科生・1.5年本科生Plus
アガルートなら中上級と上級も学習完成度で分けられる
アガルートの2027年向けでは、
中上級
→ 択一30点以上などで、穴を再インプットしながらアウトプット中心
上級
→ 択一35~40点ほどで、インプットは済みアウトプット特化
という対象像を示しています。
したがって、
年金だけ弱いとしても、
択一30点台前半
+
他科目にも穴
なら中上級寄り。
択一40点前後
+
年金以外は完成
なら、
本科ではなく年金補強+演習
まで小さくできる可能性があります。
年金の点数だけでなく、試験全体の完成度も見る
ということです。
公式資料
中上級+年金か単科追加かを整理すると
| 前年の状態 | まず検討 |
|---|---|
| 年金だけ弱く他科目は安定 | 年金単科・年金重点復習 |
| 国年・厚年とも基礎から弱い | 年金講義を厚めに追加 |
| 年金+他にも複数科目が弱い | 中上級+年金強化 |
| 択一30点台前半 | 中上級寄り |
| 択一40点台・年金だけ低い | 単科寄り |
| 過去問は取れるが本試験で年金を落とす | 答練・模試 |
| 年金選択式も弱い | 択一+選択式+横断 |
| 国年か厚年の一方だけ弱い | 弱い方へ重点配分 |
つまり、
「年金が弱い=中上級+年金講座」ではありません。
まず、
中上級そのものが必要か
を判断します。
本科を買わずに組むならこうなる
年金以外が安定しているなら、例えば、
前年基本テキスト
→ 継続
労働科目・健保
→ 過去問・答練で維持
国年・厚年
→ 年金講座・重点復習
白書・法改正
→ 新年度版へ更新
答練・模試
→ 全体確認
という構成です。
これなら、
年金のためだけに取れている科目まで全部買い直さずに済みます。
中上級+年金が向く人
次の項目が多い人です。
- 国年・厚年が明確に弱い
- 他科目にも4~5点程度が複数ある
- 択一総得点が30点台前半
- 選択式も複数科目で不安定
- 一度学習したが全体の知識がつながっていない
- 年金だけ補っても合格圏まで届きにくい
この場合は、
全体を中上級で再整理し、年金をさらに重点補強
する意味があります。
年金だけ単科追加が向く人
次の項目が多い人です。
- 択一は合格圏近く
- 年金以外は安定
- 国年・厚年だけ低い
- 基本テキストを使い込んでいる
- 他科目を一から聞き直す必要がない
- 不足している年金部分を説明できる
この場合は、
前年教材+年金だけ追加
から考えやすくなります。
年金だけ弱い人はこの順番で決める
- 国民年金の択一得点を見る
- 厚生年金の択一得点を見る
- 年金の選択式得点も確認する
- 他科目が本当に安定しているか確認する
- 年金の基本知識不足なら講義を追加する
- 過去問は取れるなら答練・初見問題を増やす
- 他科目にも穴があれば中上級を検討する
- 年金だけなら単科・重点復習で足りないか確認する
この順番なら、
「年金が弱いから本科」
でも、
「年金だけだから単科」
でもなく、自分に必要な範囲まで絞れます。
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年金だけ弱いなら、最初に「中上級本体が必要か」を決める
社労士試験で年金だけ弱い場合は、
いきなり年金付き本科を選ぶのではなく、
全科目の中上級が本当に必要か
から判断します。
年金以外にも穴がある
→ 中上級+年金強化
年金だけ弱い
→ 前年教材+年金補強
国年・厚年とも基本から弱い
→ 年金講義を厚くする
過去問は取れる
→ 答練・模試へ寄せる
年金選択式も弱い
→ 択一+選択式+横断
と分けます。
LECには2027年向けに、
通常の中上級コースと、
そこへ年金キーパーを加えたコースがあります。
一方、アガルートは中上級・上級を試験全体の完成度で分けており、TACも年金を重点反復するカリキュラムを採用しています。
2年目は、
年金が弱いという理由だけで全科目を買い直さず、他科目をどこまで残せるか
から講座を組み直してください。
出典
この記事は、2026年8月時点の各予備校公式情報をもとに作成しています。
LEC「2027年合格目標 年金キーパー+中上級コース・中上級コース」、アガルート「社会保険労務士試験講座」、TAC「2027年合格目標 上級演習本科生」、TAC「社会保険労務士講座」、TAC「2027年合格目標 1.5年本科生・1.5年本科生Plus」
