160点前後で行政書士不合格|前年教材を残して何を追加すれば180点を狙える?

この記事では、行政書士試験で160点前後を取りながら不合格だった人が、前年教材を残して何を追加すれば180点を狙いやすいかを整理します。

160点前後まで来ると、

「あと20点なら本科を買い直す必要はない?」

「記述だけ追加すれば届く?」

「上級講座へ進むべき?」

「前年のテキストと過去問を使い続けても大丈夫?」

と迷いやすくなります。

結論からいうと、

160点前後なら、前年教材を全部捨てて入門本科から買い直す必要性はかなり下がります。

ただし、

160点
→ あと20点

だけを見て、

「20点分の問題演習を増やせばいい」

とは判断できません。

行政書士試験には、

  • 法令等科目
  • 基礎知識科目
  • 総合得点

それぞれに合格基準があります。

前年160点でも、

法令130点・基礎知識30点
と
法令116点・基礎知識44点
と
法令140点・基礎知識20点

では、2年目に追加するものが違います。

まず前年の160点を、

「どこで取った160点か」

まで分解することが重要です。

160点なら合格まで基本的にあと20点

行政書士試験は300点満点です。

令和7年度の配点は、

法令等
→ 244点

基礎知識
→ 56点

合計
→ 300点

でした。

合格基準は、

法令等
→ 122点以上

基礎知識
→ 24点以上

総合
→ 180点以上

のすべてを満たすことです。

したがって、160点だった人は総合得点だけを見れば20点不足です。

しかし、

その20点をどこから取ってもよいとは限りません。

法令122点未満なら法令の基準も突破する必要があります。

基礎知識24点未満なら、基礎知識の足切りも解消する必要があります。

160点から180点を目指すときは、

総合20点不足
と
科目別基準不足

を分けます。

公式資料

行政書士試験研究センター「行政書士試験合否判定基準等」

行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」

160点はアガルート上級講座の対象ラインにも入っている

アガルートの2026年合格目標「上級カリキュラム」は、対象者として、

本試験で160~170点ほど取れており、一通りの学習をやり尽くした人

を挙げています。

さらに、

  • 本試験で160点前後を獲得できる
  • 合格まであと2点・4点
  • 中上級レベルの講座を70%以上マスターしている

といった人を推奨しています。

つまり160点前後は、

入門からやり直す段階というより、知識を得点へ変えて最後の20点前後を取りに行く段階

になりやすい点数です。

ただし、160点を取っただけで自動的に上級へ進むわけではありません。

基礎知識の定着状況や失点内容まで確認します。

公式資料

アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」

まず前年160点を3タイプに分ける

同じ160点でも、次の3タイプに分けると必要な追加教材が見えやすくなります。

タイプ1 法令・基礎知識とも基準点を超えている

例えば、

法令130点
基礎知識30点
合計160点

です。

この場合は足切りには引っかかっていません。

必要なのは、

全体であと20点の上積み

です。

このタイプは、

  • 記述
  • 行政法
  • 民法
  • 択一演習
  • 模試

など、自分が最も点を増やしやすい部分へ集中しやすくなります。

タイプ2 法令122点未満

例えば、

法令116点
基礎知識44点
合計160点

です。

この場合は、

総合あと20点
だけでなく
法令を最低6点上げる必要があります。

行政法・民法・記述など、法令科目の補強を優先します。

タイプ3 基礎知識24点未満

例えば、

法令140点
基礎知識20点
合計160点

です。

法令は十分取れています。

しかし基礎知識が24点未満なので、このままでは総合180点を超えても不合格です。

この場合は、

基礎知識対策を独立して追加

する必要があります。

法令・基礎知識とも基準点突破なら本科を買い直す優先度は低い

160点の内訳が、

法令122点以上
基礎知識24点以上

なら、すでに両方の科目基準を突破しています。

このタイプが入門本科を買い直すと、

  • 基礎法学
  • 憲法
  • 民法
  • 行政法
  • 商法
  • 基礎知識

をもう一度最初から学ぶことになります。

しかし本当に必要なのは、

180点へ届かなかった20点を増やすこと

です。

前年の、

  • 基本テキスト
  • 過去問
  • 自分の書き込み
  • 間違い記録

を残し、

新年度では、

  • 上級演習
  • 記述
  • 答練
  • 模試

などを追加する方が直接的な場合があります。

記述が低かった160点なら最初に記述を見る

行政書士試験の記述式は、

3問
合計60点

です。

例えば160点だった人が、

記述
→ 10点

だったとします。

仮に記述を30点まで上げれば、

それだけで20点増えます。

もちろん毎年同じ得点が取れる保証はありません。

しかし、

択一は一定水準
記述だけ明確に低い

のであれば、全科目本科を買い直すより、

記述対策を重点的に追加

する方が合理的です。

アガルートの現行単科には「総まくり記述80問攻略講座」があります。

LECにも2026年向け「記述60問解きまくり講座」があります。

記述の演習不足が明確なら、こうした記述単科を追加する方法があります。

公式資料

アガルート「行政書士試験対策講座」

LEC「2026年合格目標 記述60問解きまくり講座」

記述で30~40点取れているなら記述だけ追加しても20点は埋まらない

反対に前年160点で、

記述
→ 36点

取れていたとします。

この場合、

「記述を強化すればあと20点」

とは考えにくくなります。

すでに記述で一定点を取れているからです。

必要なのは、

  • 行政法択一
  • 民法択一
  • 多肢選択
  • 基礎知識
  • 商法・会社法

などの積み上げかもしれません。

つまり、

160点だから記述

ではありません。

前年の記述得点まで確認します。

行政法で数問落としているなら20点を取り戻しやすい

行政書士試験では行政法の比重が大きいため、160点前後の人が得点を上げる際にも重要な科目です。

例えば、

行政法で毎回迷う肢が多い
条文問題を落とす
行政不服審査法・行政事件訴訟法が不安定

という場合です。

1問4点の択一式なら、

5問上積みすれば20点

になります。

もちろん本試験で単純に5問増やせるとは限りません。

ただ、160点台の人にとって、

新しい科目を一から作るより、

すでにある行政法知識の取りこぼしを減らす

方が得点へつながりやすいことがあります。

アガルートの上級カリキュラムには、民法・行政法を条文に沿って復習する「逐条ローラーインプット講座」が含まれるフル構成があります。

公式資料

アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」

民法が弱いなら民法だけ追加する方法もある

160点前後でも、

行政法
→ かなり取れている

民法
→ かなり落としている

という場合があります。

この状態なら、

行政法まで全部再受講するより、

民法だけ追加

する考え方ができます。

アガルートには現行の単科として、

  • 他資格民法パーフェクト80
  • 民法分野別講座

などがあります。

LECにも2026年向け「民法択一60問解きまくり講座」があります。

このように、

あと20点を全科目から均等に取る必要はありません。

前年最も取りこぼした科目に集中する方法があります。

公式資料

アガルート「行政書士試験対策講座」

LEC「2026年合格目標 学習経験者向け講座」

基礎知識24点未満なら基礎知識を最優先にする

例えば160点の内訳が、

法令140点
基礎知識20点

だった場合です。

法令はすでに十分な点数です。

しかし基礎知識が24点未満なので、

総合180点に到達しても合格できません。

この場合、

民法や行政法をさらに細かく勉強するより先に、

基礎知識の足切りを確実に超えること

が必要です。

アガルートには、

「基礎知識・時事オールインワン講座」

があります。

基礎知識・時事のインプットとアウトプットをまとめた単科です。

LECにも、

「基礎知識特訓講座」

があります。

基礎知識だけが弱点なら、こうした単科を使うことで本科全体の買い直しを避けられます。

公式資料

アガルート「基礎知識・時事オールインワン講座」

LEC「2026年合格目標 基礎知識特訓講座」

基礎知識が24点ぎりぎりなら放置しない

前年、

基礎知識24点
または
28点

だった場合です。

一応足切りは突破しています。

しかし翌年も同じ問題が出るわけではありません。

この状態で、

「基礎知識は合格基準を超えたから今年はやらない」

とすると、今度は基礎知識で足切りになる可能性があります。

160点前後の再受験では、

得意科目をさらに伸ばす
だけでなく
前年ぎりぎりだった科目を安定させる

ことも重要です。

基礎知識は、

前年教材で維持
+
必要なら時事・文章理解だけ新年度版

という方法もあります。

160点なら上級カリキュラムを検討しやすい

アガルートの上級カリキュラムは、公式に160~170点程度の学習経験者を対象としています。

上級カリキュラムでは、

  • 図表まとめ講座
  • 判例対策
  • 行政書士試験過去問ベストセレクション
  • 他資格試験過去問ベストセレクション
  • 総まくり記述80問
  • 模擬試験

などを使います。

フルではさらに、

  • 逐条ローラーインプット
  • 文章理解対策

が含まれます。

つまり、

前年教材はすでに持っていて、一からインプットするより知識の穴と演習量を補いたい160点前後

に合わせた構成です。

公式資料

アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」

ただし160点でも上級フルが必要とは限らない

上級カリキュラムには、

フル
と
ライト

があります。

ライトには、

  • 図表まとめ
  • 判例
  • 記述80問
  • 模試
  • 過去問ベストセレクション
  • 他資格過去問ベストセレクション

などが含まれます。

フルでは、さらに、

  • 逐条ローラーインプット
  • 文章理解対策

が追加されます。

そのため、

民法・行政法の条文知識にも不安がある

→ フルを検討

基本知識は安定し、演習・記述を増やしたい

→ ライトを検討

という分け方ができます。

160点だから一番高いフルを選ぶ必要はありません。

公式資料

アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」

160点でも知識が不安定なら中上級の方が合うことがある

アガルートの上級講座は、

一通り学習をやり尽くした人

を対象にしています。

一方、中上級カリキュラムは、

一通り過去問をこなした学習経験者向けで、

  • 基礎知識はある
  • しかし本試験の点につながらない
  • アウトプットの質・量が不足している

といった人向けです。

例えば160点だったとしても、

  • 民法の基礎が不安
  • 行政法で基本問題を落とす
  • 過去問の正誤理由を説明できない
  • たまたま記述が高かった

のであれば、

上級より中上級で知識を再構築する

方が合う可能性があります。

公式資料

アガルート「2026年合格目標 中上級総合講義/中上級カリキュラム」

過去問は取れるのに本試験で160点なら答練を追加する

前年、

自宅の過去問
→ かなり取れる

本試験
→ 160点

だった人です。

このタイプは、

知識不足
より
初見問題への対応不足

の可能性があります。

TACの2026年「答練本科生A・B」は受験経験者向けの問題演習中心コースです。

解説講義と成績表付きのスーパー答練を利用して、本試験での得点力を上げる構成になっています。

LECにも、

  • 科目別答練
  • 到達度確認模試
  • 全日本行政書士公開模試
  • ファイナル模試
  • 直前ヤマ当て模試

を組み合わせた模試・答練パックがあります。

つまり、

前年テキスト
+
前年過去問
+
新年度答練・模試

という構成も可能です。

公式資料

TAC「2026年合格目標 答練本科生A・B」

LEC「2026年合格目標 行政書士 模試・答練パック」

あと20点だからこそ模試で180点を超える回数を見る

160点台の人は、本試験直前に、

「知識が増えたか」

だけを見るのでは足りません。

確認したいのは、

新作問題で180点を超えられるか

です。

例えば模試5回で、

165点
172点
181点
176点
184点

なら、まだ180点を安定して超えていません。

一方、

188点
194点
182点
190点

なら、前年160点から合格圏へ近づいています。

模試は順位だけでなく、

  • 法令122点を超えたか
  • 基礎知識24点を超えたか
  • 総合180点を超えたか

を毎回確認します。

本試験で一度だけ180点を出すために、模試では何度も180点を超える状態を作る

という考え方です。

「あと20点」を一科目だけに頼らない

160点だった人が、

「記述で20点増やせば合格」

と考えるのは危険です。

本試験では、

  • 記述の採点
  • 択一の難易度
  • 基礎知識の出題

が毎年同じではありません。

例えば、

行政法択一
→ +8点

民法択一
→ +4点

記述
→ +8点

のように、

複数の場所から20点以上を積み上げる

方が安定します。

目標も、

180点ぎりぎり
ではなく
190点前後を狙う学習

にした方が余裕が出ます。

160点から追加するものを失点別に整理

前年の弱点残すもの追加候補
法令・基礎知識とも基準突破、記述弱い前年基本教材記述単科+模試
行政法弱い前年教材行政法補強+答練
民法弱い前年教材民法単科+答練
基礎知識24点未満法令教材基礎知識・時事対策
基礎知識ぎりぎり前年教材基礎知識・文章理解の補強
過去問は取れるが本試験で崩れる前年教材答練+模試
全科目に細かな穴前年教材上級カリキュラム
基本知識自体が不安定使える教材中上級カリキュラム

160点だから、

全員同じ上級講座

ではありません。

具体例|法令130点・基礎知識30点・合計160点

この場合は、

法令基準
→ 突破

基礎知識基準
→ 突破

総合
→ あと20点

です。

前年の答案を見て、

記述が10点
なら
→ 記述を重点補強

記述が40点
なら
→ 択一・多肢の取りこぼしを補強

と分けます。

このタイプは、

本科買い直しより弱点単科+答練

を検討しやすい状態です。

具体例|法令116点・基礎知識44点・合計160点

この場合は、

基礎知識
→ 十分

法令
→ 6点不足

総合
→ 20点不足

です。

基礎知識へさらに時間を使うより、

  • 行政法
  • 民法
  • 記述

を中心に法令得点を上げます。

法令116点が基本知識不足から来ているなら中上級。

基本問題は取れていて難問・初見問題で崩れるなら上級・答練。

というように分けます。

具体例|法令140点・基礎知識20点・合計160点

この場合はかなり分かりやすいです。

法令
→ 十分

基礎知識
→ 足切り

です。

まず、

基礎知識24点を確実に超える

ことが最優先です。

そのうえで、総合180点まであと20点を、

基礎知識
+
法令の上積み

から取ります。

このタイプが法令本科を一から買い直す必要性は低くなります。

160点前後の2年目はこの順番で追加するものを決める

STEP1 法令得点を見る

122点以上か確認します。

STEP2 基礎知識を見る

24点以上か確認します。

STEP3 記述得点を見る

60点中どれくらい取れていたか確認します。

STEP4 択一の科目別失点を見る

行政法・民法など、あと数問増やせる場所を探します。

STEP5 前年教材で足りる部分を残す

基本テキスト・過去問をむやみに買い替えません。

STEP6 弱点だけ追加する

記述
基礎知識
民法
行政法
答練

のどこかです。

STEP7 全体的に穴が多ければ上級・中上級を検討する

知識が完成している
→ 上級

基本知識にも穴がある
→ 中上級

と分けます。

つまり、

160点から180点を狙うなら、「20点分の新教材」を買うのではなく、前年の20点不足がどこから発生したかを探して、その部分だけ追加する

ことが重要です。

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160点前後まで来ているなら、

前年の基本テキスト・過去問を全部捨てて、初学者向け本科からやり直す必要性は低くなります。

まず、

法令122点
基礎知識24点

を超えているか確認します。

そのうえで、

記述が弱い
→ 記述単科

行政法が弱い
→ 行政法補強

民法が弱い
→ 民法補強

基礎知識が弱い
→ 基礎知識単科

初見問題が弱い
→ 答練・模試

全体に細かな穴がある
→ 上級

基本知識にも穴がある
→ 中上級

と分けます。

行政書士試験で160点を取れているなら、

「もう一度全部勉強する」より、「前年取れなかった20点以上をどこから増やすか」を決める

方が2年目の教材を絞りやすくなります。

出典

この記事は、2026年8月時点の試験情報・各講座公式情報をもとに作成しています。
行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」
アガルート「2026年合格目標 上級カリキュラム」
アガルート「2026年合格目標 中上級カリキュラム」
LEC「2026年合格目標 学習経験者向け講座」
TAC「2026年合格目標 答練本科生A・B」