この記事では、司法書士試験の再受験で、
「メイン教材は今の予備校のまま使いたい」
「答練だけLECやTACを追加してもいい?」
「教材を全部乗り換えず、アウトプットだけ他校を使うならどう組む?」
という人向けに、答練だけ他校を追加する方法を整理します。
結論からいうと、
メイン教材を変えず、答練だけLEC・TACを追加する組み方は可能です。
むしろ、
- 基本テキストは使い慣れている
- 過去問も同じ教材で続けたい
- 講義をもう一度買い直す必要はない
- 初見問題だけ増やしたい
- 他校の出題・採点も経験したい
という人には使いやすい方法です。
ただし、
LECとTACの答練を両方フルで追加すればよい
わけではありません。
2027年向けを見ると、
LEC
→ 精撰答練フルパック 全44回、択一1,280問+記述68問
TAC
→ 答練本科生で択一1,120問+記述56問
と、どちらもかなり大きな演習量があります。
両方をフルで取ると、答練だけで消化しきれなくなる可能性があります。
そのため、
メイン教材で何が足りないかを先に決め、その不足分だけ他校で追加する
ことが重要です。
答練だけ他校を使ってもメイン教材は変えなくていい
司法書士再受験では、前年から使っている、
- 基本テキスト
- 択一過去問
- 記述ひな形
- 自分のまとめ
- 間違いノート
にかなりの書き込みが残っていることがあります。
その状態で、
「LECの答練を受けるからLECの基本教材へ全部変更する」
「TACの答練を受けるからTACの本科へ乗り換える」
必要はありません。
答練の目的は、
新しい問題を解き、自分の知識が本試験で使えるか確認すること
です。
答練で間違えた問題を、現在使っているメインテキストへ戻して復習すればよいので、
メイン教材
→ 今までのもの
アウトプット
→ LEC・TAC
という分業ができます。
他校答練を使う一番の理由は「初見問題」を増やすこと
前年の過去問・答練を繰り返していると、
- 答えを覚えている
- 論点を覚えている
- 記述の仕掛けを覚えている
という状態になってきます。
これは復習としては悪くありません。
ただし、
初めて見る問題を処理する力
の確認には向かなくなります。
そこで新年度の他校答練を追加すると、
- 自分の予備校とは違う問題
- 違う聞き方
- 違う記述事案
- 違う採点基準
に触れられます。
特に再受験では、
同じ教材を深く使いながら、問題だけ外から入れる
という組み方がしやすくなります。
LECの2027年精撰答練フルパックは全44回
LECの2027年合格目標「精撰答練フルパック」は、学習経験者向けのアウトプットパックです。
内容は、
- 精撰答練[必須論点択一編]
- 精撰答練[頻出論点記述編]
- 精撰答練[実力養成編]
- 精撰答練[ファイナル編]
- 全国公開模擬試験
- 全国スーパー公開模擬試験
です。
全44回で、
択一式1,280問+記述式68問
を扱います。
成績処理と記述式答案添削も付いています。
つまりLECのフルパックだけで、
秋から直前期までかなりの量のアウトプットを確保できる
構成です。
公式資料
LECは早い時期から択一・記述を分けて補強できる
LECの精撰答練フルパックでは、秋から、
必須論点択一編
と
頻出論点記述編
で演習を開始します。
その後、
実力養成編
↓
ファイナル編
↓
公開模試
と進みます。
つまり、
年内
→ 弱点発見・基礎演習
直前期
→ 本試験レベルの総合演習
という流れです。
前年に、
「答練を始めるのが遅かった」
「記述を直前期までほとんど解かなかった」
という人なら、年内から他校答練を入れる意味があります。
公式資料
記述を多く解きたいならLECの量はかなり多い
LEC精撰答練フルパックは、
記述式68問
を扱います。
TACの2027年「答練本科生」は、
記述56問
です。
単純な問題数だけで優劣を決めることはできませんが、
記述の新作問題数を多く確保したい
という人にとって、LECは候補になります。
特に、
- 記述過去問を何周もしている
- 初見記述を増やしたい
- 答案添削を受けたい
という人です。
LECの精撰答練フルパックには、成績処理と記述答案添削が付いています。
公式資料
LECには記述重視のパックもある
LECでは2027年向けに、
精撰答練記述対策パック
も用意されています。
全34回で、
- 択一式980問
- 記述式68問
を扱います。
つまり、
「択一も完全には切らないが、記述を重点的に増やしたい」
人向けです。
メイン教材で択一を十分勉強できているなら、
他校答練では記述寄りにする
という組み方もできます。
公式資料
直前期だけLECを追加する方法もある
他校答練を秋から全部受ける必要もありません。
LECでは直前期に、
精撰答練[ファイナル編]
だけを受講する選択肢もあります。
2027年向けファイナル編は、
全8回で、
- 択一280問
- 記述16問
です。
そのため、
前年秋~冬
→ メイン教材・過去問
春以降
→ LECファイナル編
という組み方もできます。
これは、
「メイン校の答練は受けるが、直前期だけ別の問題にも触れたい」
人にも使いやすい方法です。
公式資料
TACの2027年答練本科生は択一1,120問・記述56問
TACの2027年合格目標「答練本科生」は、学習経験者向けのアウトプットコースです。
11月から本試験までを、
- 過去問学習期
- 科目別論点学習期
- 総仕上げ期
に分けています。
答練・模試全体では、
択一1,120問+記述56問
を扱います。
さらに、
- 全国実力Check模試
- 全国公開模試
- 法改正対策講座
も含まれます。
前年の基本教材はそのまま使い、
新年度の演習・模試・法改正をTAC側でまとめて補う
という使い方ができます。
公式資料
TACは法改正まで一緒に補いたい人に使いやすい
前年教材を使い続ける場合、
「法改正だけどうする?」
という問題があります。
TACの答練本科生には、
法改正対策講座
が含まれています。
そのため、
前年テキスト
+
前年過去問
+
TAC答練本科生
という構成なら、
- 新作問題
- 模試
- 法改正
をまとめて追加できます。
前年教材を残して再受験する人にとっては、講義本科を買い直さずに年度更新部分を補える点が使いやすいところです。
公式資料
TACは答練・単科で受験できる仕組みもある
TACの司法書士答練では、
各答練パック・単科
も用意され、通信受講者でも対象答練を校舎受験できる仕組みがあります。
つまり、
TACの本科へ乗り換えなければ答練を受けられない
わけではありません。
必要なアウトプット部分だけ追加し、
メイン教材は今までのものを使い続けることができます。
ただし、2027年向けの商品販売・申込区分は時期によって変わるため、購入時には公式ページで単科・パックの販売状況を確認してください。
公式資料
択一が弱いならTACの択一対策プラスという選択もある
単なる答練追加より、
「択一の知識自体も少し整理し直したい」
という人もいます。
TACの2027年合格目標には、
答練本科生択一対策プラス
があります。
内容は、
択一式対策講座[理論編]
+
答練本科生
です。
つまり、
メイン教材は残したい
しかし
択一基準点突破のために補助講義も欲しい
という人に使えます。
完全な本科買い直しではなく、
アウトプット+択一補強
という中間的な選択です。
公式資料
記述が弱いならTACの記述対策プラスもある
反対に、
択一は取れる
記述だけ弱い
のであれば、
答練本科生記述対策プラス
があります。
標準の答練本科生に、
記述式対策講座 全26回
を追加したコースです。
記述を、
理論編
↓
実践編
↓
実践総合編
の3段階で学びながら、答練で択一1,120問・記述56問を解きます。
つまり、
メイン校の基本教材
+
TAC記述対策+答練
という組み方も可能です。
公式資料
LECとTACを両方フルで取る必要はない
ここは重要です。
LECフル
→ 択一1,280問+記述68問
TAC答練本科生
→ 択一1,120問+記述56問
です。
両方受講すれば、
単純合計で、
択一2,400問
記述124問
になります。
さらに、
- 自分の過去問
- メイン校の問題
- 記述教材
もあります。
これでは、
答練を受けるだけで復習が追いつかない
可能性があります。
答練は、
受験
↓
採点
↓
解説
↓
テキストへ戻る
↓
解き直し
までやって初めて意味があります。
問題数を最大化することが目的ではありません。
他校答練は「足りないもの」で選ぶ
LECかTACかを決めるとき、
「どちらが有名か」
ではなく、
現在のメイン教材で何が足りないか
を確認します。
初見記述を多く増やしたい
LECの精撰答練系を候補にする。
択一・記述・模試・法改正をまとめたい
TAC答練本科生を候補にする。
択一を重点的に補強したい
TAC択一対策プラス。
記述の解法から補いたい
TAC記述対策プラス。
直前期だけ別校問題を入れたい
LECファイナル編や公開模試。
と分けられます。
メイン教材がアガルートでもLEC・TAC答練を追加できる
例えばメインがアガルートの場合です。
前年から、
- アガルートのテキスト
- 肢別過去問
- 記述ひな形
を使っているなら、それを基準教材として残します。
そのうえで、
アガルート教材
→ インプット・復習
LECまたはTAC
→ 初見答練
と分けます。
答練で間違えたら、
LECの解説だけ覚える
のではなく
アガルートの該当テキストへ戻る
ようにします。
こうすると、情報が複数教材へ分散しにくくなります。
メイン教材と答練の「情報の置き場所」を分けない
他校答練を使うときに起きやすいのが、
LECテキスト
TAC解説
メイン校テキスト
自分のノート
へ知識が分散することです。
その結果、
「結局どこを見ればいいか分からない」
状態になります。
そのため、
知識の最終保存先はメイン教材1か所
に決めます。
例えば、
LEC答練で間違える
↓
LEC解説を読む
↓
メインテキストの該当箇所へ追記
とします。
TACでも同じです。
他校答練の解説冊子は、
問題を理解するための資料
として使い、最終的な復習先は変えません。
答練だけ他校を使うなら復習時間まで計算する
1回の答練が3時間でも、
実際に必要なのは3時間だけではありません。
例えば、
受験
→ 3時間
解説確認
→ 1~2時間
弱点復習
→ 1~2時間
解き直し
→ 後日
となります。
全44回のLECフルパックを受けるなら、かなりの時間が必要です。
そのため、
「問題数が多い方がお得」
だけで選ぶと危険です。
特に働きながら再受験する場合は、
毎週何回の答練なら復習まで終えられるか
から決めてください。
択一基準点未満なら「答練だけ追加」で足りない場合もある
前年が、
午前択一
→ 基準点から10問下
午後択一
→ 基準点から8問下
という状態なら、
「新作問題が足りなかった」
だけとは限りません。
基本知識が不足している可能性があります。
この場合、
前年メイン教材
+
LEC・TAC答練
だけでは、問題をたくさん間違えるだけになる可能性があります。
先に、
- 入門再受講
- 中上級講義
- 択一補強講座
が必要か確認してください。
基準点付近なら答練だけ他校追加がしやすい
一方、
午前
→ 基準点前後
午後
→ 基準点前後
まで来ているなら、
メイン教材
→ そのまま
他校
→ 答練
という組み方をしやすくなります。
知識そのものを全部入れ替えるより、
問題への対応力・初見対応・時間配分
を増やす段階だからです。
特に前年、
「過去問は取れたのに本試験で基準点を割った」
なら、他校答練を入れる意味が大きくなります。
択一基準点超えなら答練の目的は「上積み+記述」
午前・午後とも基準点を超えているなら、
答練を受ける目的は、
- 択一を基準点以上で安定させる
- 総合点を上積みする
- 記述の初見問題を増やす
- 午後3時間の時間配分を固める
ことです。
この場合は、
択一補強講座まで付ける
より、
標準答練・記述重視パック・模試
を優先しやすくなります。
模試だけ他校を使う方法もある
メイン校ですでに十分な答練を受けている人なら、
他校では、
公開模試だけ
を受ける方法もあります。
LECでは、
- 全国公開模擬試験
- 全国スーパー公開模擬試験
などがあります。
TACでも、
- 全国実力Check模試
- 全国公開模試
があります。
同じ予備校の答練を一年間受け続けると、問題の作り方に慣れることがあります。
直前期だけ他校模試を入れれば、
違う問題作成者の本試験予想へ触れる
ことができます。
LEC・TACの両方を使うなら時期を分ける
どうしても両方使いたい場合は、
両校をフルで並行するより、
時期・役割を分ける
方法があります。
例えば、
秋~冬
→ TAC答練
春~直前
→ LECファイナル+模試
または、
年内
→ LEC記述系
直前
→ TAC公開模試
などです。
こうすれば、
答練同士の重複を減らせます。
具体例|メインはアガルート、答練だけTAC
例えば、
前年教材
→ アガルート中上級・テキスト
択一
→ 基準点付近
記述
→ 初見問題不足
という人です。
この場合、
アガルート教材
→ 知識整理・過去問
TAC答練本科生
→ 新作択一・記述+模試+法改正
と分けます。
TACの答練で間違えた論点は、アガルートのテキストへ戻します。
この構成なら、
メイン教材を変更せず、新年度アウトプットだけTACへ外注する
形になります。
具体例|メイン教材はそのまま、記述だけLEC
例えば、
択一
→ 基準点を安定して突破
記述
→ 弱い
という人です。
この場合、
メイン教材
→ 択一維持
LEC
→ 記述重視答練
という構成があります。
LECの記述対策パックは記述68問を扱うため、
初見記述の量を増やす
用途に使えます。
択一まで全面的に乗り換える必要はありません。
具体例|メイン校の答練あり+他校模試だけ
すでにメイン講座に、
- 答練
- 記述演習
が十分付いているなら、他校フル答練を追加すると重複します。
その場合、
メイン校
→ 年間答練
LEC・TAC
→ 直前公開模試
だけでもよいでしょう。
これは、
問題量を増やしたいのではなく、本試験前に違う出題へ触れたい
人向けです。
他校答練を追加する前に確認したい6項目
1.メイン講座に答練が何回あるか
すでに十分なら追加しすぎない。
2.択一と記述のどちらを増やしたいか
目的を決めます。
3.模試まで含まれているか
重複を確認します。
4.法改正対策が必要か
前年テキスト使用者は特に確認します。
5.復習時間を確保できるか
受けっぱなしを避けます。
6.最終的にどのテキストへ戻るか
メイン教材を1つに決めます。
答練だけ他校を使うなら「1校+必要なら模試」が基本
再受験でおすすめしやすい考え方は、
メイン教材1つ
+
答練1校
+
必要なら別校模試
です。
例えば、
メイン教材
→ アガルート
答練
→ TAC
直前模試
→ LEC
という形です。
または、
メイン教材
→ 前年教材
答練
→ LEC
直前模試
→ TAC
でも構いません。
重要なのは、
教材の数ではなく、役割を重複させないこと
です。
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メイン教材を変えず、足りないアウトプットだけ他校から足す
司法書士再受験で、
「今の教材は気に入っているけれど、答練だけ増やしたい」
なら、教材を全部乗り換える必要はありません。
メイン教材
→ そのまま
答練
→ LECまたはTAC
という組み方ができます。
LECは2027年向け精撰答練フルパックで、
択一1,280問+記述68問。
TAC答練本科生は、
択一1,120問+記述56問
を扱います。
どちらも十分な量があります。
そのため、
両方を全部買うのではなく、自分に足りない択一・記述・法改正・模試のどこを補うかで1つ選ぶ
ことが基本です。
他校答練で間違えた知識も、最終的には使い慣れたメインテキストへ戻して整理してください。
出典
この記事は、2026年8月時点の各予備校公式情報をもとに作成しています。
LEC「2027年合格目標 学習経験者向けパック・講座」、LEC「2027年合格目標 精撰答練フルパック」、LEC「精撰答練・模擬試験スケジュール」、LEC「学習経験者向け 直前期 精撰答練・模試」、TAC「2027年合格目標 答練本科生」、TAC「2027年合格目標 答練本科生択一対策プラス」、TAC「2027年合格目標 答練本科生記述対策プラス」
